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どんな風に扱われるか


ある日一人の女性から連絡が来た。

『子宮筋腫かもしれなくて、出血があったから、ドクターのところに行ったの。

  でも、いつものドクターがその日は休診で他の人に会うことになったの。

 いつものドクターが良かったけど、

 でも、出血が心配だから、新しいドクターに診てもらうことにしたの。

 凄くいやだったのよ、扱われ方が。

 乱暴なの、そして、いつものドクターに比べて凄く膣がイタかった。

 話し方も乱暴だった。

 帰って来てから5時間経つのに、まだ痛いの。

 これって、犠牲者意識なのかなあ。。。。』

私は、かなり頭にきてしまった。

本当に本当に恐かったと思う。

色んな産科医がいるが、この産科医は、ありえへん!と頭に血が上った。

『これって、犠牲者意識なのかなあ』

そう言った彼女の言葉を聞いて、

おそらく彼女の脳の中は、正当性を行ったり来たりしているのだと思った。

私たちの脳は、大脳新皮質という新しい脳と、原始的な脳の二つでできている。

新しい脳は、『論理的に考える』ことを司る。この状況の時にはこう判断したらいいだろうなっていう感じ。だから、危険を察知することも早い。

原始的な脳は、ホルモンを司っている。本能とつながっていると言ってもいいかもしれない。この原始的な脳がうまく働く時は、自分が安心している時である。うんこを出す時に、この原始的な脳が働くことで、お尻の穴がうまく開く。

うんこをして出てくるなーっていう最中に、別の人がトイレに入ってきたときに、

一度、排泄のプロセスが止まることはないだろうか?

その瞬間に、原始的な脳の働きから、新しい脳の働きにスイッチしている。

「うんこしたーい!」という感覚から、

「やべえ、うんこしているのがバレる」という思考に行くのだ。

つまり、原始的な脳は新しい脳と一緒にはワークしないのである。

私が産科医に会うときに必ず大切にしていることがある。

それは、安心感である。

膣の筋肉にしても、原始的な脳が『安心』を感じていると

痛みが少ないし、産科医がすることに協力的になれる。

この人は大丈夫、絶対に私の体をdisrespectしない。

そう感じている人にしか、私のおマンタさんは見せないし、近くに寄らせない。

そうじゃないと、文字通り身体的にも感情的にも、痛い目にあうからだ。

きっとこの女性の場合も、この産科医に安心を感じなかったことに対して

原始的な脳で膣をリラックスしているよりも、

扱われ方が乱暴なことにより、不安を感じて、何をされるのだろうかという恐怖で

新しい脳がマックスで働いていたのだと思う。

だからこそ、膣が緊張して、単なるプロセスがとても痛かったのだろう。

『犠牲者意識なんかじゃないよ。

 凄く、恐かったよね。ただでさえ、出血があって不安な思いをしているのに、

 本当はそのお医者さんのところに行って安心したかったのに、余計に不安にさせられる状況だったよね。』

そう伝えるとホッとした様子で

『うん、なんか大げさかもしれないけど、レイプをされている気持ちだった』

そう答えた彼女。

これは、新しい脳で考えたら大げさに聞こえるだろう。

だって、新しい脳で考えたら、彼はただの医者だから。

でも、古い脳で感じたら、とても正しい感覚だ。

だって、古い脳で感じたら、自分の体を不適切に扱った男性だからだ。

他の女性も、膣をチェックされた時に、お医者さんにどう扱われたかは分からないが

自宅に戻ってから膣痙攣が止まらなかったという連絡を下さった方がいた。

私が知っている生徒さんだったので、心配になったけど、

彼女がバギナスチームバスをしたら、その膣痙攣が止まったというので

やっぱり女性の体って、温かくてホッとするものが好きなのだと思う。

この原始的な部分で私たちは種の存続をしてきたのだから、

大切にしたいと私は常々おもっている。

子宮のクラスの中ではFeeling good vs Doing goodというお伝えの仕方をしている。

feeling good は原始的な脳

doing goodは新しい脳

女性は、feeling goodをもっともっと大切にする事が大事と伝えている。

私たちが原始的な脳をもっと大切にしたら、きっとホルモンがちゃんと出て

妊娠率も高まり、生理による不快感も減ると信じている。

それ以上に女性が自分の能力をフルに発揮できると信じている。

話は逸れたけど、

お医者さんは、新しい脳で私たちの子宮の病理を見ているのだと思う。

どんな悪いことがあるのだろうか?と考えているんだろう。

でも、私たちの子宮は古い脳、つまり安心感で機能をしているのだから、

安心感をもたらせてからでないと、本来の姿は見えてこないはずだ。

その点、私の産科医を改めて考えてみると、その部分をちゃんと補っていたと思う。

私が、膣から超音波を見てた妊娠初期の頃は、

必ず女性の看護師さんが同室にいてくれた。

そして、全てのプロセスに説明をしながら、ゆっくりと行程を踏んでくれていた。

毎回、私に『もしも不快感とかあったら言ってくれよ』と言っていた。

女性にとって原始的な脳を大切にしてくれる男性の医者が増えてほしいと心から願う。

そのためにはやっぱり女性が女性の本来の力を信じていく事が必要なのだろうな。

ネガティブにその不適切な扱いをした医者にイタヅラ電話をしてやろうかと思ったけど、そんな古典的なやり方では何も変わらないのだと、新しい脳を使って考えたのである。

モノクロから虹色へ

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