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愛しのCelebration

先週はお誕生日でしたので、旦那さんに旅行に連れて行ってもらいました。

当日まで何をしてくれるのか何も聞かされず、とりあえず2日間の旅行の支度をしてくださいとのこと。

ふむ。

あ、あと、水着も持ってねとのこと。

ふむ。

そして当日、目隠しをされて山の中へ入っていく様子。

ようやく目隠しを外してもらったら、そこは高級リゾートホテル。

スーツ姿の従業員がバースデーソングを歌ってくれて、目隠しをされて急に光が入ってきた私は耳でその唄を楽しみ、ゆっくりと目を開けると、目の前に広がる広大なプールとオーシャンビュー!!!

アンドリューさん、やるじゃない。

そして、このホテルは、部屋ではなく一軒家を貸し出していて、4ベッドルームの海が見えるお家を二人で楽しむことに。

どこにいくにも運転手さんがいて、こりゃ、キングとクイーン状態。

塩水の80Fに保たれたプールでのんびり海を眺めながら、夕陽が沈むのをみて自分の誕生日を過ごすなんて、10年前の皮膚がグジュグジュして、フラれてボロボロだった私には想像もしていなかった幸せ。

このリゾート、一泊いくらすんねやろ。

そんな邪な気持ちを一旦脇に置いて、とにかくこの素晴らしいサービスを満喫することに。

ただ、1日でこの高級感が、なんだかお腹がいっぱいになってしまった。

後から後から出てくるリッチな待遇や内容にいちいち心を躍らせるけど、

庶民派だからか、慣れないからか、

もう十分にお寿司は頂いたので、お茶漬けありますか?

って言う感じも徐々にしてくる。

そんな2日目の晩、

大きな大きなベッドの中でアンドリューが『目を閉じて』と言ってきた。

こんなリッチな場所で、リッチな雰囲気で出て来る誕生日プレゼントと言えば、

ダイヤ?

サファイヤ?

イタリア旅行券?

なんて、外からのドラマの影響そのままのプレゼント内容がぐるぐると頭をめぐる。

すると、

私のぷっくりと出てきた赤ちゃんの入ったお腹に手を置いて

3冊の本を出してきた。

『これ、誕生日プレゼント』って。

なんだろう??ってみてみると、赤ちゃんに読む絵本だった。

そう言えば、旅行の前日にすごく遅く帰ってきた。

何してたん?って聞いたら、ちょっと、、、って声を濁らせていた。

今、分かった。本屋さんに行って、幼児コーナーで絵本を探していたんだと。

彼が本屋さんの絵本コーナーで選んでいたかと想像するとなんか心がジーンとしちゃう。

さて、その本をめくると大きな月の下に赤ちゃんが寝る絵だった。

『君がもしも、大人になって真っ暗な夜の中で、ひとりぼっちに感じた時、

 この本を読んでほしい。

 真っ暗な夜の中で、私は愛される人間だろうか?

 愛される価値があるのだろうか?

 私はどれだけの人にどれだけ愛されているのだろうか?

 そんな風に疑いを持つ夜があるかもしれない。

 でも、そんな夜に思い出してほしい、

 多くが愛を持って待ち望んでいたあの君が産まれた晩を。

 シロクマは、君の誕生に喜び一晩中ダンスをし

 風も木々も、きみがこの世にくることに躍らせてなびいていた。

 月明かりの下で、たくさんの動物たちが、きみの誕生を喜んだんだ。

 夜、ひとりぼっちに感じてもね、

 その夜こそが、きみが産まれて、

 私たちにとって人生が素晴らしい方向に変わった愛に溢れた時間だったんだよ。』

そんな内容の本だった。

どんなに親が愛を与えても、

生きていく中で自分がほんとうに愛される価値がある存在なのだろうか?

と疑う瞬間が出てくるかもしれない。

真っ暗な夜に不安にかられるかもしれない。

でも、その夜こそが、君の誕生をいちばん喜び、愛を感じる始まりだったのだと思い出してほしい。

君は、愛されているんだよ。

そんな絵本を送るアンドリューに、私は涙が止まらなくなってしまった。

お金をかけてもらったことも、すごく嬉しかった。

そして、お金だけではなく、私の魂が震える所にもちゃんとリーチしてくれる彼の優しさが、この誕生日の一番のハイライトだった気がする。

私の母が私を40歳で産んだ時、

母が赤ん坊の私を抱いて

『この子が今の私の年齢になった時、わたしはこの世にもういないかもしれない』

そう想って泣いたと言う。

そして、今、わたしは40歳になって、母が私を産んだ年齢になり、

私もこれから赤ちゃんを産もうとしている。

そして母は今も健在で、私の赤ちゃんを抱きにアメリカくんだりするという。

アンドリューから、この絵本をもらって、

この人と赤ちゃんを育ってていく上で同じインテンションがある事を確認できて、

本当に良かった。

この人がお父さんであり、良かったと。

きっと仲違いすることも意見が食い違うこともあるだろうけど、

二人でこの本を思い出して、私たちが一番大切にしたいことは何かと原点に戻ろうと話し合いました。

そんな命に対する考え方を確認する素晴らしい40歳を迎えることが出来ました。

doing good(お金をかけてもらった) と feeling good(魂をふるわせてもらった)

の両方を満たせてもらえる最高のセレブレーションでした。

それでも、やっぱり自宅に戻って一番食べたかったのはご飯と味噌汁と、お漬物です。

モノクロから虹色へ

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