誰が憑依したか ②?
前回のブログで、旦那さんに「誰が憑依して君自身を失ったんんだ?」という話が出ました。
私は、兄弟との年齢が離れているので、兄弟間で比べられることはほぼ皆無でした。
そんな私がどうして、あんなときに比べたんだろう???
別に部活動で比べられた覚えもない。
何なら、私が「いずみちゃんのようになれたらいいのにね」と言ってもらうことのほうが多かった気がします。
誰よ、憑依してるの!踏んづけてやる!笑
そう思って
娘との話し合いの前に、
「よし、インテグレイティッドヒーリング(IH)をやっておこう」
と思い立ち、一人でセッションを始めると、
あらまあ、もう何十年も思い出さなかったある出来事が出てきました。
小学校4年生の時、
子供たちだけで、船に乗ってグアムサイパンに行く企画がありました。
私は、同じ歳のいとこと一緒に船に乗って9日間の旅をしました。
大人は、大学の教育学部のお兄さんお姉さんたちだった覚えがあります。
私は、いとことは全く違うグループにいたので、9日間、会うことは一度もありませんでした。
母は、その旅で私にお金を持たせてくれました。
暑いグアムで、私はタロイモのアイスを買ったり、ジュースを買ったりしました。
残りのお金で、お土産屋さんでお買い物をしました。
9日間の旅が終わり、母と叔母が港で待つ中、私は船を降りました。
その時、久しぶりに、いとこと再会でした。
そして、叔母の家に行き、スーツケースを開けて、私は母にお土産を渡しました。
多くの人に渡せるように1ドルで売っていたアメリカの国旗を何十本と買ったのです。
スーツケース一杯に、アメリカの国旗が散乱している私の鞄。
それを見た母親は凝視し、止まっていました。
「あれ?」と母の態度に違和感を感じた次の瞬間、
いとこは、一個80ドルするパイナップルの形の香水を叔母にお土産として渡していました。
その瞬間、母親の雰囲気が一転して
「こんなゴミみたいなもんに、お金を使って!
従姉妹の子を見てごらん!あーゆーふうにお金っていうのは使うんだよ!!
こんな他人の国旗を誰が欲しいのよ。」
と、それはそれは強い口調で起こりました。
でも、これは私の感覚であって、当時の母は違う感じで私に伝えていたかもしれません。
ただ、私の中には、母親がとっても不服であったこと、とってもガッカリしたこと、とっても恥ずかしい思いをしてることを感じ取りました。
それは、その場だけではなく、帰りの車の中でも、
「あんなにセンスのいいものを買って、すごいよ。
それなのに、あんたは、なんでこんなもんにお金を払ったかね。
どう教えてたら、違っていたんだろう」
と、言い続けていました。
きっと、自分の姉妹の前で、我が子のバカっぷりが露呈して恥ずかしかったのかなと思っていました。
先日の我が娘のバッグを忘れた時の車中の雰囲気が
私が母親に怒られていた時の雰囲気に似ていました。
ただ、私の座る場所が娘の席から、母の席である運転手席に変わっただけで。
セッションが終わって、
あの時、めっちゃ怖かったし、従姉妹と比べられて自分のことを恥ずかしく思ったっけなー
って思いました。
そして、翌朝。
ベッドでゴロゴロしながら
長女を抱っこして、「ねえ、ママ、話したいことがあるんだけど」と伝えました。
そこにちょうど夫も入ってきたので
四人でベッドでゴロゴロしながら話すことにしました。
「この間、ママが車の中で怒ったの、覚えてる??」
「うん、覚えているよ」
「あれね、実は裏話があってさ。」
と5歳児に伝えました。
「ママのママがね、ママが小さい時に、お土産を買ったんだけど、
そのお土産が、とっても安物だったの。
でも、従姉妹の子は素敵なものを買ってたの。
それを見て、ママのママはすごく怒ったの。
従姉妹と比べて、ママのことをいっぱい怒ったの」
そう言い終えた時、すかさず長女が、
「え?っていうことは、ママはママにされたことを、私にしちゃったってこと?」
と言いました。
私はアンドリューの方を見て、アンドリューも長女の発言に驚いた顔をして私の方を見ました。
そして、私は
「そうなの。されたことをね、そのまま、あなたにしちゃったの。ごめんね。」
そう言うと、
「うん。大丈夫だよ。私はママが私のことを大好きだって知ってるから。」
「ありがとう。
あのね、あなたはあなたで素晴らしくて、妹は妹で素晴らしいの。
そして、あの日、別に怒る必要なかったわ。
忘れることとなんて、あるもん」
そう言い終えると、長女は私にぎゅっとハグをくれました。
その日はそれで良かったのですが、
翌日、学校に遅刻をしました。
到着したら、学校のドアが閉まってしまいました。
「あああああああーもーーー!!!」と思っている私。
遅刻の張本人である長女が車からおりて言いました。
「ママ、怒ってもいいよ。
そして深呼吸をするんだよ。
私は、ママが怒っていても大好きだからね。」
そういって投げキッスをして、オフィスから学校に入りました。
拍子抜けした私。
私が怒ったことで、「まま、ごめんなさい」が私の知ってるシナリオ。
それを普通に、ママの怒りはママのものだからという行動。
その上で、私のことを心配して、深呼吸だよと伝えてくる姿。
へー人の感情を受け取らないことが出来ているじゃん。
そう、今回の遅刻の張本人は、長女。
でも、遅刻で私は怒ったわけではない。
というか、遅刻で怒る必要もない。
次にどうするのかを話し合えばいいだけだから。そもそも怒る理由がない。
そこにポツリと行き場を失い残され、戻された私の遅刻に対するイライラの原因はなんだ?と
運転しながら考える。
するとくだらない理由が浮上。
あまりにも、くだらなすぎて、公然でかけまシェン。
怒る理由は私の中にある。
子供の行動には何も関係がない。
そう理解した出来事でした。
モノクロから虹色へ
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