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自分の感覚を大事にするアスリートのセッション

現れたのは一人の可愛らしい女性だった。


七種競技をするのだと教えてくれた。


インテグレイティッド・ヒーリングのセッションをしに彼女はきたが

実際に何をするのかはきっと知らなかったであろう。


「今日はどうしましたか?」


と聞くと


彼女は

①自分を信じれない。

②他人を信じれない。

③怖い

④モチベーションが上がらない。

⑤自分の体の反応が悪い。


それらを教えてくれた。


彼女の潜在意識が何をして欲しいのかを筋肉の反応を見ながら聞いていこうと

彼女の腕に触れたとき、

彼女の筋肉の反応があまりもクリアなことに私は驚きと喜びを感じた。


彼女は自分の軸がクリアな女性だなあという印象だった。



その彼女の体は、「自分の体の反応が悪い」ことについてワークをして欲しいとの指示だった。


本人に伝えて、彼女にどんなふうに体の反応が悪いのかを話してもらう。


自分の体を表現するのに、的確な言葉をパシパシと言っていく様は、見ていて気持ちが良いほどだ。


「今は、自分の体が枝分かれをしている感じなんです。

 本当は、太い幹が頭から踵まで一本あって欲しいんだけど。


 ポーンとボールが跳ね返るような感じで」


そう自分の中で体の感覚のビジュアルもスラスラと出てくる彼女。


「でも、膝を怪我して、

 1回目の手術の後は根性で頑張ったけど、2回目の手術の後は、もう気持ちが、。。。」



「そんなあなたはどうなりたいんだろう?」


そう聞くと


「怪我する前の自分を超えたい」


と言い、潜在意識はパシっとハマった。


私が初めてこの筋肉反射テストを使うキネシオロジーを学んだ時、

ドクターがいった言葉がある。


「僕はね、患者さんが怪我をしてきたとするでしょ。

 そしたら、怪我する前の患者さんよりもさらにパワーアップして治って欲しいんだよね。

 だって、そのために、怪我をするんだから。」


それを心の中で思い出していた。


そして、彼女の体は世代間の信じ込みをワークする必要があると指摘。


「世代間の信じ込みって??」


と彼女に聞くと


「息を止めてでも、頑張って努力をすることかな。」


と答えた。


ピラティスを自分もしていて、思うことがある。

息を止めて頑張ろうとするほど、体は思うように上手く動かない。

そして、上手く動かないところをもっと頑張ろうとする時に、体に痛みがで始める。


そして、彼女の潜在意識は根本原因までを示してきた。


”自分の心地よさを無視して、自分のスタイルをダメだと思って

 誰か成功者のやり方を自分でやろうとすること。”




①自分の体の反応が悪い。


②怪我をした。


③モチベーションが上がらない。


④自分を信じられない。


⑤人も信じられない。


⑥何をするにも怖さが出る。


⑦息を止めてでも頑張ってきた。


⑧自分の心地よさを無視し、自分のスタイルをダメだと決めつけて、

誰か他の人のやり方で自分を使おうとする。


⑨私は、怪我をする前の自分を超えたい。



これらの9つのカードが揃った時

私は、そりゃそうだよ。

自分の感覚が頼りなのに、それを脇に置いて、他の人のやり方で、

息を止めて頑張れ、努力しろ!ってなっても

怪我をするだけじゃん!


あなたの心地よいやり方があるはずなのに。


そのまま、前には進めないから、怖いという気持ちを持ってブレーキをかけるさー


あなたは、あなたのプレイスタイルを極めればいい。

誰かの成功例があなたの成功例であるとは限らないのだから。


自分の心地よさを追求したら、きっとそこには自分が想像もしない怪我する前の自分を超えた

あなたに出会えるんだろう。。。。


と、一人でジーンと感動をしながら


「息を止めて頑張るの代わりに、どうしていく?」

と聞くと


「うらはくを作ることかな。」


体はそれで反応。


私にはさっぱり何のことかわからない。


でも、潜在意識は、『それそれそれ!』という感じ。


こうやって自分の感覚と必要なものをスッと出してくるのも

彼女の本当に素敵なところだなと感じる。



そして、エネルギーワークを進めた。


彼女の体に触れると、天井を見ながら、彼女が急に腕を組み始めた。


「どうしたの??」


と聞くと


「なんか内臓がモゾモゾするんです。なんか変」


(はや!!!!


エネルギーの周り方、早くないですか?)とおもってると


「なんか子宮のあたりがモゾモゾ、今もするんです。」


若い女の子がこの言葉を言いながら、腕を組むことで何だろうって感じてる姿が可愛過ぎて

私は大きな声で笑ってしまった。


「さっきね、自分の体が枝葉みたいに分かれているって言ってたでしょ。

 多分だけど、自分の重心が定まっていなかったんだと思うの。

 でね、子宮があるところが体の中心なんだよ。 

 そこが定まり始めたのかなあなんて、想像しちゃうけど。」


「あと、お尻もモゾモゾするんです」


「そうそう、あのね、うんちが出る穴と生理の血が出る穴の間が会陰っていう場所でね。。。」


「ああああ、そうです、そこら辺です!!」


もう、彼女の反応の凄さに笑いが止まらず、その後も彼女は寝落ちをしていたけど

いろんなところに触れるたびに、全身がビクっと動いていました。



体って、本当に、電気で出来てるんだなあと思いながら、

いろんなアスリートさんたちを何人か見させてもらったけど、

毎回、こういう反応が大きく出るって、

やっぱり体資本の人って、すごいなあと感心したセッション。


彼女の目がとても印象的だった。


潜在意識の声が彼女と共にとても近い距離にいる。


彼女の言葉に潜在意識が反応をするとき、彼女の目は透き通っている感じがする。



どうやってやるのかは、わからないけど、

きっとそれを体験するのだろう。


体験して初めて、これか!と頭で理解するのかもしれない。


だから、

お願いだから、彼女の「頭」が邪魔しませんように。


頭で分析したら、潜在意識の声が聞こえにくくなる。

そして体の反応は遅くなる。


彼女の全てが、彼女の心地よさを迎え、受け入れ、感じ、所有するためだけに使われますように。


そう願いながら、私は、彼女の背中を見送りました。



モノクロから虹色へ


↓ こんな風に頭で考えず、木に登るという体の感覚を大事に私もしたいわー






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