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救急病院に行って




娘が学校に初めて通った翌日、6月の末私は急に物凄い腹痛に見舞われた。

お腹が痛くて痛くて、のたうち回った。


何もできずにとにかくうずくまって、その痛みが過ぎるのを待った。


原因は、ポテチを食べた後にスイカを食べたその食べ合わせが悪いのだと思っていた。


でも、その日から定期的に私は腹痛に見舞われるようになった。

キリキリする痛み。

それは、左の肋骨下部から右の肋骨下部に渡り痛みを発した。


アロマオイルのフェンネルを取ると痛みがスゥッと引いていった。

その日から、フェンネルは私の常備薬になった。


Integrated Healing では、初めは体のワークばかりだったが、いつからかインナーチャイルドも出てくるようになった。何を伝えたいのだろう。

痛みが出てくるたびに少しずつレイヤーが剥がれていき、そのXデーは来た。


その日は一日中忙しかった。


朝から仕事をして、その後眠気が襲ってきた。


でも

子供たちとアンドリューと友人がレゴランドのプールに行くというので

私は後からジョインするという約束に応えたかった


(家族との時間を大切にしないと!)


そう心の中で自分に言った。


そんな風になんとか自分の身体を持っていったが

プールで遊ぶ姿を楽しむよりも、

ママが来て甘えたくなった赤ちゃんをずっと抱っこしながら延々と歩くことになり

なんだかとっても疲れた。


家に戻り、夕ご飯の支度をバタバタとした。


ハッと気づいた時には

一日中何も口にしていないことに気づき、子供のために茹でたとうもろこしをひとかじりした。


そのすぐ後、くちびるがジリジリとして生あくびが止まらない状態が始まり

直後に腹部に激痛が襲った。


トイレに駆け込んで、これでもかというほどの下痢が出た。

それでも腹部の痛みは止まらない。

うずくまり、痛い痛いと体を丸めた。


アンドリューが夕ご飯を食べさせ、その間、私は何度もトイレに駆け込んだ。


下痢にならない何か液体が出てきた。


フェンネルを舐めるが、今回ばかりは、そのカンフル剤も効かない。


そして友達が駆けつけてレイキをしてくれた。


彼の手から出る温かいエネルギーに私の腸はゆっくりと安心感を覚え、

そこに停滞して暴れていたエネルギーが少しずつ流れていくのを感じた。


そしてトイレに駆け込むと言葉にならない何か液体がまた出てきた。


少しずつお腹の暴れヘビのような存在が消息していくのを感じ、

赤ちゃんが泣く声を遠くで聴きながら

私は口を小さく開けて、小さく小さく呼吸をした。


アンドリューは仕事場に電話をして、救急医療が今どれぐらい待ちかを当直と連絡を取った。


9時間待ちで外のテントで待つことになると聞いた時

私は家にいると決断をした。


そして

別の友人も駆けつけてくれ、足をさすってくれる中、私は眠りに落ちた。


翌日、私は救急医療に連れて行ってもらった。





私たちはラッキーなことにすぐに部屋に通された。


血液検査から始まって様々な検査をした。


その検査結果を待つ間、アンドリューと2人だけの時間が沢山あった。


そこで色んな話をした。


これからのビジネスのこと、

友人のこと、

今までのワークショップの事、

今のアンドリューの仕事場のこと、

今度の旅の事。


たわいもない話をして笑ったりお互いの意見を聞いたり、

久しぶりに私がアンドリューと恋人同士だった時のようなリラックス感で話ができた。


お迎えに時間に拘束される事もない。


子供達の心配をすることもない。


病気であるという大義名分の元、私は全てを人様の手を借りて、旦那さんとの時間を楽しんだ。


その一方で

ドクターに臓器を全てチェックしてもらい、

胃の痙攣を抑える薬を飲み、

血液検査の結果、

「異常は全くなく健康です」と言われて

ドクターには「胃の痙攣をストップする薬を処方するけどいる?」と言われた。


おっぱいに問題はないというが、副作用の欄を見たら、腎臓が悪くなると書いてあった。


胃の痙攣を止めたところで根本原因を処理していない上に、

腎臓を悪くするって…と思いながらドクターを見たら両手を上げて肩をすくんでいた。


「きっと君が求めてる答えはここにはないと思うんだ。」


そう言う彼に私は勇気があるなあと思った。


そういえば、検査をする前にドクターが私の荒れている指を見て「eczema かい?」と聞いた。


「ええ、これが昔は全身だったの。でね、ステロイドを使ったけど副作用でもっと酷くなって、ホリスティックで見た後、治ったの。だからこの指は、ストレスだと思うんだけどまだ根本原因までいけてないの」


その話をしてから、彼は私に話す時に言葉を選んでいるかのように感じた。



兎にも角にも

「健康」だとお墨付きをもらい、私は少し安心をした。


体そのものがダメージを始めてしまったわけではない。

そして、この体が悲鳴を上げているのに、医者から健康だと言われるこのパラドックスは

過去に一度経験している。



かつて

身体中の皮膚がぐちゃぐちゃしていた時、

精密検査を受けにいった。


『健康です。異常ありません』


そう言ったお医者さんに私は『この姿を見ても、健康ですといえますか?』

そう問い詰めた。


あの頃の私には、答えを誰かからもらうしか方法を知らなかった。

今考えると、そのお医者さんも困ったことだろうなと思う。


私の欲しい答えをあげれないのに、責められるって。



でも今は違う。

私の体は、私が欲しいものを知っている。


私の体が、私についての全ての答えを知っているのだから

私の体に聞けばいい。


私の体が目に見える形でダメージを受ける前にこれを経験しておいて良かった。


そう思いながら、

私はアンドリューとご飯を食べに行きスープを飲んで2人で散歩してゆっくりしながら帰ってきた。

家に戻ると、

子供たちはお昼寝をしながらソファに眠っていた。


私は裏庭のロッキングチェアで生い茂った竹を見ながら、ぼーっとしていた。


すると友人が「とっても見てほしい動画があるの」


そう言って見せてくれた動画。


Live your life fullest and highest


あなたの人生を最高に満足し最高に最善に生きるのよ…


そんな内容だった。

その動画の女性の声を聞いていくうちに私の胃がまたキリキリし始めた。


その動画が終わる時には、もう身体の奥が冷や汗が出てくる感じがした。


ダメだ。そう思い私はまたトイレに籠った。

どういう事だ。


のたうちまわりながら思った。

(こんなに早く、回答を探せって体が言ってくるとは)


インテグレイティッド・ヒーリングの仲間に連絡をした。

「この痛みは、感情?バクテリア?寄生虫?どれ?」


キネシオロジーで見ていく方法の一つに、

原因を見ていく上でバクエリアか寄生虫の項目がある。


これらに反応があるなら、ドクターは見つけられない。

キネシで見つかれば、あとはデトックスをするだけでいい。


でも私の体は「感情」に反応をした。


感情。。。


そこから、私は自分の生き方を再度見直すことになる。




モノクロから虹色へ

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