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心臓が止まるかと思った

「娘が見当たらないんです!さっきまでここにいたのに!!!」


私は、結構悲痛な声でレゴランドのお兄さんに訴えた。


長女と次女の二人を連れて土曜日の午後にレゴランドに足を運んだ。


もう何十回と行ってるのだろうか。

年間パスを使いすぎると言っても過言ではないほど

レゴランドは私にとって、子供たちを連れていくのにありがたい場所なのである。


レゴでできた世界中の建物の向こう側で次女はボタンを押しながら遊んでいた。

私は目の前の長女を見ながら、向こう側の次女にも目をやっていた。





そして、次女がボタンを押して遊ぶのをやめてこちら側に向かうであろうと走った時、

出迎えようと私もそっちに向かったのに、彼女が突然消えたのだ。


右を見ても左を見ても彼女がいない。


頭のいい子だから、すぐに見つかるだろうと思ってたが

時間はどんどん過ぎていく。



長女を呼び、ストローラーを押しながら、あちこちを探す。

土曜日で人も多い。


3歳児が遠くまで行くはずはない。


きっとここら辺にいるはず。


そう自分に言い聞かせながら、あっちへこっちへと目を向けるが

彼女の姿は全くない。


どうしよう。。。。


そう思った時、長女が「ママ、警察に電話をしよう」

と言った。


近くにいたレゴランドの赤いシャツを着たおばさんに

「うちの娘がいないんです」


そういうと、顔が真っ青になって、すぐに手元のラジオで別の人を呼んでくれた。



今度は青いシャツを着たお兄さんが出てきて、

「娘さんは何を着ていますか?」

「最後に見たのはどこですか?」

「何歳ですか?」

「名前はなんですか?」


と矢継ぎ早に聞いて、それを従業員専用のラジオで詳細に伝えた。



「入口を閉鎖してください」


私はそう伝えたが、

もう入り口で見張っている人がいるから大丈夫ですと言われた。


(どこどこ?どこ!!!)


そうウロウロとあたりを歩き回る。


そのお兄さんも私の後をウロウロとついてくる。


するとまた別の従業員の人がきた。


そして、写真を見せて「この洋服で、髪の毛はクリクリです」

というと、その写真を彼の携帯でとって、また従業員専用の何かで指示を出してた。


そして、また別の男性が現れ、「大丈夫です、必ず見つかりますから」


そう何度言われただろうか。


私は、もう耐えられずアンドリューに電話をした。


「アンドリュー!次女が見つからない!!!

 レゴランドでいないの!


 もう20分も見つからないの!


 どうしよう!!!」


そう金切り声を上げていった。


そこらにいる家族は楽しそうに歩いている。


レゴでできた建物を珍しそうに眺めている。


30分前までは私もこうだったのに。


どこ、どこ、どこ!?


そして、私は、長女にも神経を尖らせながら、最悪の事態が頭をよぎり始めた。



その朝の誘導瞑想で

「心配をしてて良かったと思ったことは一度もないように、

 心配をすることほど、時間の無駄はないんです」


と言った瞑想のおばさんの声を思い出しながら、


とめどなく、悪いことが頭をよぎっていく。


筋肉反射テストで、「変な人に捕まった」ととると

ノーと出る。


「次女は泣いてる?」

ととるとノーとでる。


「一人でいる?」

でイエスと出る。



3歳のクリクリ頭の子が一人で泣かずにいるなんて想像しただけで

私は心臓が口から飛び出て裂けそうだった。




走って走ってどこどこと血眼になり、

長女が私から少しでも離れようものなら、ライオンの如く「近くにいて!!」と大きな声で懇願し

私は走り回った。



すると遠くの階段を一つずつ降りてくる娘が見えた。



もう止まらないほどの大きな声で、


「〇〇◯ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」


と私は彼女の名前を叫んだ。


自分でもこんな声が出るのかと思うほどのありったけの大きな声で。



するとパッと顔を上げて彼女は「ママー!」と言って階段を一生懸命に降りてきた。


ストローラーを捨てて、私は彼女に駆け寄って抱きしめた。



もうこれ以上抱けないぐらいの強さで。


人目を憚らず、わたしはわーんわーんと泣いた。


次女はキョトンとしていた。


私はホッとして、そこの階段に座り込んでしまった。


そして、レゴラントのお兄さんは知らないうちにいなくなっていた。




するとアンドリューから「今向かってる」とのメッセージ。


アンドリューがきてくれることにホッとしながら、私はゆっくりと立ち上がった。


ニンジャゴーに乗りたいと長女がいい、みんなで一緒に行くことにした。あ



ニンジャゴーを早くおえて私はアンドリューに会いたかった。


あって、ホッとしたかった。


この気持ちをわかってくれるのは、娘の父親だけだと思うから。



ニンジャゴーを終えて3Dのメガネを戻すところで

アンドリューは立って待っていた。



「パパー」と娘たちは走って駆け寄った。


私の顔を見て、アンドリューはとってもシンパシーな表情で私を見た。



「アンドリュー心臓がはち切れるかと思ったよ」


そういうと

彼が


「I am so sorry .....」


と言った。


ごめんなさいという和訳よりも、この状況だと

「そんなことが起きて大変だったな。気持ちを察するよ」

ぐらいの感じのセンテンスだと私は受け取った。



「たくさんレゴの人が色々聞いてくれたんだけど、最終的には私が見つけたんだよ」


とそのI am sorry の言葉の後に私は立て続けに言った。


状況を伝えたくて。



するとアンドリューがまた

I am sorry

という。



なんか、2回目っておかしくない?



そう思って、I am sorry for what???(何が気の毒におもうの?)


と聞くと


ニンマリしながら


I am sorry for you having a big green stuff stuck in your teeth....

(君の歯の間に大きな緑のものが挟まっているのを気の毒に思うよ)


と言った。


ええええ?

あ、そういえば、ランチにほうれん草を食べたんだ!


え?うーーーそーーーー!!



ってことは、今まであったレゴランドのおばさんもお兄さんも

私が懸命に次女の話をしてる時に


「この人めっちゃ、でかい緑のもん、歯に詰まってるやん」


って思ってたっってことおおおおお???!



そして、もういちど、アンドリューに


I am sorry (お気の毒に)


と言われた。


もおおおおおおおおーーーー


その言い方、ムカつく!!!

言ってよ!!!レゴランドの従業員!

娘たちも言ってよ!!



トイレに駆け込む私。


少しだけ鏡に向かって口を開けてみる。


めっちゃでかい緑のほうれん草が詰まってる。


がーん。


奥歯じゃないじゃん、前歯じゃん。


もうこれ、隠しようがないじゃん。


ちょっと喋っただけで見えるレベルじゃん。



ああああー今日は心の空模様が慌ただしい。


そして、なんか滑稽で笑えてきた。


あんなに必死になっている私。

でも、歯には緑のほうれん草挟まってる。


あの若いお兄さんどう思ったんだろう。


あの従業員ラジオで「歯に緑のものが詰まった女性が子供を探してます」

とか言ってんじゃないだろうね?!



スペイン語だったから全くわからなかった。



なんだか

全てが笑えた。


これも、みんなが無事にいてくれるおかげです。


だからといってもう2度と経験したくないけど。


何があっても健康と安全が一番。


ああ、心臓が止まるかと思ったぜ。








モノクロから虹色へ


追伸:ちなみに、今回のブログに関係ないのですが、

   昨日のブログで告知させていただいたIHオンラインリトリート。

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