心が暑い夏
幼い1歳児と3歳児の子供がいて、旦那もいて、仕事を日本でする事。
これって可能なのだろうか?と思っていたけど、
はい、可能にしてくれる人、現れました。
ピラティス・ルシアのゆかちゃん。
産後3ヶ月で、今回の私の帰国に向けて、オーガナイズを頑張ってしてくれた凄い人。
彼女の熱い思いで、どれだけの人が動かされてきた事だろうか?
ピラティスのワークショップを行ったのですが、
なんか涙がいっぱいのクラスでした。
私のワークは、厳しいと想います。
なぜか。
それは、その人が避けているところに向き合わさせるからです。
腰が強ければ、腰だけを使う。
肩が強ければ、肩だけを使う。
自分の一部だけを見せて、全部を見せようとしない。
なかった事にする場所が出てくる。
それは体だけではなく、普段の生活でも人間関係でも。
本当は体全部を使って、自分だと表現して良いのに。
そこを見るのは苦しいのだけど、
そこに力が入ったとき、
身体中が震えて「つながった」と言う感動が身体を走ります。
もしくは、
私は、「本当はもっと強い私なんだ」と力を取り戻した感覚に包まれます。
もしくは、
あんなにできなかったのに、私は今、自分の体が一つになって統合している。
とも感じます。
例えば、↓のまゆちゃんの場合。
私の手が当たっているところが彼女の分離した場所。
ここの筋肉は、自分を羽ばたかせて、もっと自由にもっと自分らしく生きると言う筋肉。
ここの筋肉に力が入らないと、最大限に空を飛べないでいる鳥のような状態になります。
彼女がここが繋がったら、今の天真爛漫の大きな彼女はもっと大きく羽ばたけるのかあ?!と思うと
興奮して、ゾクゾクします。
今のままでは、終わらないんだ、彼女の素晴らしさは。と。
写真を見てわかるように、
ここの筋肉の力が入らない代わりに、彼女は顎を上げて首と顎でまかなおうとしています。
ただ、ほとんどの人は、ここにいけません。
大体、このポーズを取れません。
もしくは、出来ているように見えても、
大抵は脚全体に力が入らず、手首や腰や肘を隠れて使って出来ているように見せます。
彼女はそれらの全て克服して、ここまでの状態にこれているので、とても素晴らしい状態にいます。
その上で、「ほら、ここから」と更に私は彼女をプッシュします。
そしてピラティスのすごいのは、
どんな写真で見たときに、出来ていなかったとしても
彼女が立ち上がったときの感覚は背中にある羽根を広げる準備ができるかのような広がりを感じれる事です。
体全体を『繋げて』動かすと言うのは、想像以上に難しいです。
だから
身体を別々のパーツにして、
今は、ふくらはぎのワーク。
今は、二の腕のワーク。
と言うようにワークすることの方が楽です。
でも、私、繋げる方を敢えてします。
なぜなら、体が一つとなって、動いたとき、
人は、
何にでもなれる。
私ってすごいと自分に感動をするから。
他の誰にもなろうとすら、思えなくなるぐらい、自分の中にいて心地よくなるから。
(*頭を触りながら、腹部と足の繋がって体が一つとして動いているかを見ている)
ただ、バラバラになった自分を繋げるとき、
自分が分離させたところを戻すので
とても混乱するし、とても居心地が悪くなるし、それができるか不安になります。
それは、ヒーリングのセッションでも一緒だなあと想います。
自分が失敗したとき、
大勢の前で恥をかいたとき、
何かうまく行かなかったとき、
誰が誇らしく思うでしょうか?
その自分をなかった事にする。
その自分をあえて触れないでおく。
そうやって私たちは、自分を少しずつ失っていくんです。
それをあえてもう一度見ると言うことは、
結構、嫌なもんです。
でも、その自分も愛するべき存在だと出来たとき、私たちはホッとします。
今回はそこへ向けて、一体化になるとはどう言うことかを伝える流れになりました。
分離した身体を取り戻すために、いろんな部位をサポートをします。
足の裏、腿、胸、頭、肩甲骨。
本当にバラバラになったのをみんなでこっちの方向だよと伝えて動いて行きます。
それをやると、あれ?
私の体ってこんなに楽に動けるの?と、驚くのです。
がんばらなくても、身体は美しく強く動けることを体感します。
するとこの表情↓
今回のワークショップ。
全員が全員の動きをお互いに見守りながら
心から「頑張れ」って応援している雰囲気がすごく伝わってきました。
誰かが誰かの素晴らしさを信じ、応援し、喜ぶ姿ってこんなにも美しいんだなあと
心から感じた10時から19時までの時間。
私にとってピラティスは、自分の人生の生き方の最善を体感させてくれるもの。
自分と一体化した安心感の中で
自分の人生を生きる人が増えるだろうと本気で信じているのです。
最後にインストラクターの幸代ちゃんが言いました。
一生、みんなと一緒に学んでいきたいと。
私も、一生、自分と繋がれる人を増やして行きたいと想います。
他の誰にもならなくていい。
あなたがあなたと繋がった瞬間、
自分として生まれてきたことを誇りに思うだろうから。
モノクロから虹色へ
Comments