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ママのご飯がまずい件


これ、本当にどうでもいい、私の単純なる悩みなんですけど、


娘が家でご飯を食べないんですよ。


友人が作ったご飯は食べるのに、私が作ったご飯は食べない。


困っちゃう。


そして、食べない日が続き、今日はなんだか元気がない。


昨日作ったチキンスープも我ながらおいしいと思ったけど、食べない。

朝からお腹がすいたの連呼だけど、スイカとかグレープとかしか口にしない。


大丈夫かと心配しつつ、

夕方になってもう体力が残っていないのか、ソファーに横たわりながら

『ママーお腹が空いた』と言うので、

お友達に娘が好きなハンバーグの作り方を聞いた。


何が入っているのか。

どれぐらい時間がかかるのか。


わざわざ彼女が買っているお店に車を走らせて

豚肉と牛肉、そして卵。


これらは私は買ったことがない食品。


でも、娘が大好きなら買ってやるさ。


そして、

私の指はまだ少し切れているので、お水を使うのがとっても痛い。


だから、薄手のグローブをつけて一生懸命

お友達が言う通りに玉ねぎをこれでもかって言うぐらいみじん切りしましたよ。


そして、こねる時に心を込めて、

(どうか娘がおいしいって言って食べますように)、と捏ねましたよ。


そして、炊き立てのご飯とお味噌汁も作りましたよ。


『ご飯ができたよ〜』

もう全てが万全の状態。

ハンバーグ、美味しそう!


そして、娘が『あーい』と言ってテーブルに来て食べました。


ふたくち目で口の中に入れながら

『ママ、もういらない』


『え?!』


(お友達はすごい勢いで食べたって言っていましたけど?)


『なんで?まずい?』

そう聞くと


『うん』


その言葉を聞いた瞬間に

パシン!と

ガラスにボールが当たってガラス全体にヒビが入ったかのように

心が折れました。





その瞬間の顔をみた娘が

『え?ママ?』


もう、娘の顔は見れませんでした。


クゥうううと涙が出てきて、彼女に背中を向けました。


『どうしたの、ママ?』


そう言う彼女に『ママ、悲しい』と言いました。


『ママ、悲しいの?

 大丈夫、たべるよ、食べる』


私は知っています。

彼女が自分の体に合わなけば、たべないと言うこと。

そして、彼女のその選択はいつも正しいと言うこと。


だから『ユーが食べたくないなら、食べる必要はないの。食べなくていいんだよ』


そう言いながら心のバラバラはバラバラと崩れて

涙がそれを明かすかのようにハラハラと流れて。


その時に、アンドリューが入ってきて

『どうしたの?』と。


『まずいって言われた。。。。』


すると彼は娘の横に座って話しかけた。


『ママが悲しいから、食べなさい』

と言うわけでも


『なんで食べないんだ』

と叱るわけでも

なく。



『お芋さん食べるか?』

と娘にかけてる声を背中で聴きながら

私は、鼻水をかんだ。



チッキショー

なんで、まずかったんだろう。

どうして、まずかったんだろう。


チッキショー

涙が止まらないぜ。


チッキショー

喉仏が痛いぜ。


まずいってなんだよ。

あんなに心込めたのに、どう言うことさ。

なんで私って、まずいご飯しか作れないんだろう。



グルグルと頭の中を回る中で

『おいしいよ』

と聞こえた。



『え?!』

そう言うとアンドリューが、娘のためのハンバーグご飯を食べていた。



『えええ!!』





彼が食べてくれるなんてすごく驚いた。

と言うのも、

彼は、1年半前に自分の持病のためにベジタリアンになった。


そこから一切牛肉にも豚肉にも手をつけていない。

私が食べる姿を見て、『やめたらどうだ』と何度も言われたか

わからない。


そして、その食事を変えたことで、彼の病気は少し改善が見られた。

それって不治の病と言われている病気には革命的だ。


だから、彼はたくさんのベジタブルを食べている。

肉から離れて。


その彼が

『大丈夫、おいしいよ』

と言っている。


その大丈夫って言うのを聞いて、娘がいった。


『ダイジョーブ、ダイジョーブ』


私は胸がいっぱいになった。


さっきまでグシャっとなったガラスのハートが戻っていく感覚がある。


『うへーん、ありがとう』


私が投げた愛を受け取ってもらえないことってとても辛い。

それを受け取って、大丈夫って言う彼にありがとうが止まらなかった。


ありがとう、アンドリュー

ありがとう


そう言った。


私の心はふわっと軽くなった。


娘が食べないと言う根本的なところは解決していないけど

まずいと言われて、泣くぐらいだから

私、結構自分でも気づかない範囲で頑張っているんだなあって思いましたね。



ふと、父のことを思い出しました。

戦時中を生き抜いた父。

お母さんのおっぱいを飲まずにとうもろこしの絞り汁を飲んで育ったって言ってた。


戦時中は芋だけ食べてたって言ってた。


食べなくても生きていける。

食べたくなったら、食べるだろう。

娘を信じようではないか!


添加物も化学調味料も入っていない私のごはん。

お味噌汁とご飯と納豆と海苔だけど。。。


娘のためにと奔走をしている自分。

しっかり、自分を見失っているなあ。


夜、グレープを食べてる娘を尻目に

『ダイジョーブ、ダイジョーブ』


そう自分にいいながら、目を閉じました。


明日、私は何を食べよっかなー





モノクロから虹色へ







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