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ピラティスを通じてReturn to Life

前回、全く違う人間として登場したライム病のクライアントさん。


そんな彼女が今回も素晴らしい動きをしていたが


急に最後の10分ぐらいで


「私のヒップフレクサーがファイヤしてる」と言い始めた。


前ももがとにかく燃えるような感覚をしているという。


私はいろんなエクササイズをやろうとしたが、全てのエクササイズに対して

前ももがファイヤーすると言い始めた。


前腿なんて使わないエクササイズでさえ、そう言い始めた。


触れてみると確かに不必要なテンションがある。


そこまで持っていくような内容はやっていない。

ましてや、ライム病の3回目のクライアントさんだ。


何にが起きてるのだろうか?


どう考えても、構造系ではない気がする。


彼女の中で、何かが起きている。


前ももを無視しても、休ませても、ずっと燃えているので、敢えて、みてみるエクサイズをした。


するとバラバラになっていく脚の流れが露呈した。


そこをワークしていくと、彼女の体は唸り出した。


その時、ファイヤが止まり、彼女は大きな解放を感じたという。






でも、それは対処療法的な気がしていた。


「ねえ、いず美、私のカイロプラクターに会いにいった方がいいかしら?」


会いにいく方がいいこともあるけど、私はなんと言うかを決めかねていた。



「彼に会うことでなにが得られるの?」


そう聞くと


「彼はキネシオロジーで、体に聞いてくれるの。この間は前ももの力が抜けたの。

 そして恥骨を押したら、元に戻ったの。」


それを聞いて、カイロプラクターのキネシオロジーの結果は私がもしかしてと思っていたことを証明してくれた。


「あのね、カイロの先生がやってくれた結果を説明をするとね、

 前ももはあなたの情熱。それを妨げているものがある。


 その妨げているものは、恥骨を触って戻ったということは、リレーションシップに関わっている。

 

 誰かとの経験があなたが情熱を持って前に進んでいくことを妨げている。


 だから、ピラティスで何をしても、あなたをストップしてくるのかもしれない。


 そんなストーリーがあなたの中にあるとしたら、身に覚えがあるかしら?」



そう聞くと、彼女は遠くを見ながら「ものすごく心当たりがあるの」と言った。



「でも、1990年の怪我だと思うの。パラシュートから地面に叩きつけられたから」



というので


「もう、あなたも知ってるでしょ。

 全ての怪我も病気も、私たちをそれらが起こる前よりも強くしかさせない。 

 その経験で弱まることはないっていうことを。


 だから、その怪我のせいで構造的に今の現象が起きているわけじゃないと思うわ。」



すると


「あああ、そうだったわ。

 それを知ってるはずなのに、自分に当てはめることを忘れていた。

 そうね。ちょっと内観ワークをしていくわ。」



そして、彼女は立ち上がっていった。


「今日来るときは、私は目がドライアイって言われて痛くて仕方がなかったの。

 でも、イズミとのレッスンを終えた今、なにも目が痛くないわ。


 あなたのセッション、なんなの?」



「3回目でマインドのワークが出てくるなんて、こっちも驚きよ。


 あなたこそ、なんなの?」


と言ってお互いに笑い合った。



「あのね、ピラティスを上手にパフォーマンスをすることを私は求めていないの。

 ピラティスというツールを使って、あなたが自分の人生を楽しめるところへ戻っていくことが

 私のピラティスでは、一番大事にしている。


 だから、今日の体からのメッセージをあなたがどう捉えて、どうワークして

 次回のピラティスで 変化があるのかどうかみるのが楽しみよ。


 変化があればラッキだし、なければ、もっと構造を見ていきましょ。」


 

すると、暑いわね


と言いながら颯爽と帰っていった。


あんなに体が疲労が酷いと言っていた女性には思えない。




彼女の来週の気づきのシェアが楽しみです。


追伸:8月3日代官山でキンハンのクラスをします。自分の内観ワークをしたい方、ぜひお越しくださいませ。





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