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なんと言ったらいいものか

月曜日、学校に送りに行った時のこと。



娘が学校の教室に入るまで私は一緒に歩いて行きます。


そして、ドアが閉まるその前で

「行ってらっしゃーい!今日も楽しんでくるんだぞ〜!」と

大きく手を振ります。


学校が始まった初日は、たくさんの父兄の方がいらっしゃしましたが

今は、私とおじさん一人だけです。


そして、私が大きく手を振って同じ声をかけると


一人の男の子がみんなの前で

「おい!スカイ(娘の名前)

 お前、ぐーぐーがーがー語を喋るんだな!」


と大きな声で笑って言いました。


それを聞いた瞬間、私は娘の方を見ました。

一瞬にして、縮こまった彼女。


母グマの私は、大きな牙を剥いて、尖った爪でその男の子に殴りかかりたい衝動を抑え

娘が縮こまりながら教室へ入っていく姿を見ていました。


セキュリティーのしっかりしたドアは一度閉まったら、外からは開きません。


ドアの中でガラス越しに娘の姿を目で追いながら、

「このやろう、あのボーイめ」と内心はらわたが煮えくりかえっていました。



あああーやばいやばい。


そう頭を振りながら、次女と共に駐車場へ歩いていくけど鼻息治らにゃーい。



ここでいろんな私が頭を駆け巡ります。


なんて娘に話そうか。


フェイクフレンド的に「何よ、あれ、ひどーい」という???


なんか、違うな。


アマチュア心理セラピスト的

「あの男の子の家庭は複雑だから、あーゆーことを言うのも仕方があるまい」って言う??



これも、違うな。


私の偏った単なるイメージの中でしかないプロレスラー的

「元気があれば、大丈夫。そんな肩を落とさず、気合だ〜!ガッハッハ」と言う??


えー全然違う。


大岡越前的な喧嘩両成敗風に

「あなたもそう言われる悪いところがあったんじゃないの?」と言う??


全然悪いところなんてねーし。(怒ってるので口が悪い)


じゃあ、

韓国ドラマに出てくるお節介おばさんみたいにアドバイスをしてみる?

「そんな気落ちすることなんて、ひとつもないわよーそれよりも、このお菓子を食べて忘れなさい。」


いやだー


わかった。どこかの和尚みたいに達観していう?

「物事というのは、自分が思い通りになんていかないものです。そこから学んで、前に進みなさい。つまり、何もパーフェクトなんてことはないのです。」


ちがーう!そんな和尚みたいなの、5歳児わかるわけないジャーン。


お、待てよ。悪知恵を持ってるちょっと年上のお姉さん風にアドバイスをしてみる?

「何をあなたがすべきかわかる?あの男の子のところに行って、言うのよ。 

 あんた、2ヶ国語しか話せないくせに、3ヶ国語めを話してる私を笑うなんて、

 こっちが大笑いよっていってやんな!」


こんな嫌味な女に娘を育てたいわけじゃなーい!!!



ぐるぐるぐるぐるー

ドッカーン!っていいアイディアが思い浮かばない。



一日、悶々としながらも、

まあ、娘だったら、忘れて1日を楽しく過ごしているだろうと信じて私も仕事をしました。



15時になってのお迎え。

迎えにいくと、先生と一緒に待っていた娘。


私は先生に

「今朝ね、日本語を話したら、娘がからかわれたの。

 プロの目から見て、私は、日本語話さない方がいいとおもいますか?」

というと


先生が真剣な顔になって、スペイン語で娘に

「誰がそれを言ったの?」



と。

娘は、名前をすぐに言ってました。



そのやりとりを見て、私は、なんか安心しました。


そして、私は、大岡越前も、和尚も、お節介おばさんも、プロレスラーも、みんな脇に置いて


「ねえ、それを言われた時、どんな気持ちになったの?」


と聞きました。


すると

「私ね、心がクシャってなったよ」


と娘が言いました。



その表現を聞いて、安心しました。


隠すわけでもなく、取り繕うわけでもなく、

その時の気持ちを正直に言えた娘にホッとしたんです。


次女を迎えにいくと、朝のぐーぐーがーがーを覚えていたのか

「ぐーぐーがーがー」って言ってました笑


家に帰って、アンドリューに速攻チクりましたよ。

いや、シェアしました笑


するとアンドリューが

「どんな気持ちになったんだい?」と娘に聞きました。


すると娘は

「心が痛かったんだよ」と言いました。


するとアンドリューは


「そうだよな。それは心が痛かったなあ。それを聞いてパパも痛いよ。

 でも、知ってるか。君は、とってもスマートだ。

 日本語も話せるなんて、僕は素晴らしいと思う。

 そんな君を僕は誇らしく思うよ。」


美しい。ナイス、アンドリュー!


私の中で密かに出かけていたオネエ風の


「なにさ、踏んづけてやる!」


と言う言葉は、外に出ることもなく、スゥーっと

私の口の中で消えて行きました。



一番は、心にあることを聞くこと。

そして、それをサポートすること。


たくさんの選択肢がある中でなにを選ぶか、って大事だなあと思った小さな事件でした。







モノクロから虹色へ



生理を整えるワークショップのお申し込みの〆切はもうすぐです。







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