あなたが怖い


 
IHのセッションを久しぶりに受けたいと言う女性が現れた。

彼女の才能を私は独身時代から知っていた。

彼女の天性の優しさや人を思う気持ちはきっとこの世の多くの人に光をもたらすだろうとも思っていた。

そんな彼女は2人の子供を授かり、パタリと連絡が途絶えた。

そして、6年経った今、久しぶりに連絡が来たのだ。

「私の中に何かが欠けてる気がする。前の私に戻れないの。仕事に戻りたいのに何かが足を引っ張っている感じがする」

今も3歳の息子に夜間授乳を7回しているという。

夜間授乳の大変さはよくわかる。

ただ、睡眠が少なくなるだけではない。自分の血液の一部を供給すると言うことは、それだけ体に負担がかかると言うことだ。

それを6年間行っているのだから、彼女の中は枯渇に近い状態だろう。

「旦那からの愛も受け取れない。彼をどう愛していたか忘れてしまった」

妊娠出産をすると天地がひっくり返る感覚になって自分がどこにどう存在して、どう他者と関係を築いていたのか分からなくなるのもよく分かる。

そんな彼女は自己愛のプロトコルが選ばれた。

そして、自分の成功を阻もうとする力が働くと言うセンテンスが選ばれた時

彼女の表情がぐちゃっとなった。

そして、堰を切ったように彼女は私に話した。

「私の母親は、ワーカホーリックだった。だから、子供のことを顧みず、それによって子供たちは

 預けられた先でレイプを受けた。守ってくれなかった母親のようになりたくない。だから、私が仕事をすると、子供たちが泣く羽目になる。私は、母親のようになりたくないから、仕事をしてはいけない。それが自分の成功を阻もうとするのだと思う。」

そしてワンワンと画面の先で泣いた。

近くにいてあげられたら、と、どれほど思ったか。

すると

「私は、いず美と話すのがとても怖かったの。とても怖かった。

 あなたは、母親をしながら仕事もして成功している。私の理想な状態にいるのがあなた。

 でも、それを見せつけられるのがすごく嫌だった。自分がそこにいないことに対する嫌悪感も感じる。

 ただ、今回、とても苦しくて、連絡をいろんな人にしたの。セッションをしてほしいって。

 でも、みんな連絡をくれなかった。そりゃそうよ。6年間、私が社会との縁を切ったのだから。

 一人の友人は2年前に死んでたの。それすら、私は知らなかった。それぐらい、私は社会から閉ざされたところに自分で身を置いたの。そんな中、あなただけだった。連絡をくれたのが。ありがとう。

でも、あなたの返答を見て、頼んだくせに、あなたと話すのが怖かった。嫌だった。

 だって、あなたと話したら現実を見せられ、現実を変えていかなくちゃいけないから。」

子供のように泣きじゃくりながら、私と話すことが怖くて嫌だったと言った彼女を見ながら

分かるわーって思っていた。

自分が本当にしたいことを躊躇なく進んでいる人を目の前にすると

それが出来ていない自分を受け入れがたくなる。

自分が出来ていない理由に対面せざるを得なくなる。

IHの行程の中に未来を見ていくプロセスがある。

私は彼女に伝えた。

「目を閉じて、自分の内側に入ってみて。

 私は、あなた。母親業と自分の才能を仕事にして両立をしているあなた。

 私が既に叶えていると言うなら、私の真似をして。

 そして、その私を超えて行って。あなたのやり方であなたらしく。

 そんな未来であなたはどんなふうに過ごしている???」

目を閉じて、想像する彼女の姿は美しかった。

自分が自分の内側を見るとき、見たくない部分に直面することがある。

その見たくない部分に直面をするとき、何が一番嫌かというと

直面して、本当の自分の望みに気づくことに嫌だと感じるのだ。

輝かざるを得なくなるから。

人は、自分の闇に恐れているのではない。

人は、自分の光の凄さに恐れているのだ。

IHの教科書の最初のページに書かれた言葉。

モノクロから虹色へ

追伸:

2週間後に、無料イベント、Heal My Life が開催されます。

IHを知らない人、なんだろう?って思う人、ぜひお越しくださいませ。

残席後5名です。

お申し込みはこちら

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